兵頭邦彦(セイレーンの懺悔・2020年)
【お気に入り度】
☆☆☆☆
【人物紹介】
帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」編集長。
視聴率を最優先し、「数字が上がる音」を何よりも愛する。
【感想】
見た目はかっこいい。しかし「吐き気をもよおす邪悪」とでも言うべきか、とんでもない人物。
マスメディアの報道倫理をテーマとしたこのドラマ内で、悪の部分をほぼ一人で請け負っているのが兵頭さん。取材相手の気持ちは一切考えず、ただひたすらに視聴率が取れそうな報道を追い求めます。
そして「俺が責任を取る」と言って部下に過激な取材をさせておきながら、実際に問題になるとすべて責任を押し付けてしまうという、自分第一で非情な性格です。最終話までに恨みを持った人から刺されて殺されるんじゃないか?とずっとハラハラしてました。
最終話ではちょっと良い人風な空気になって終わりましたけど、それが逆にちょっともやもやする(笑)。その程度で兵頭さんの今までの罪が許されたんじゃたまったもんじゃないですよね。
またこのドラマの中で、マスメディアの悪意を背負った兵頭さんと対照的に、良心を体現しているのが里谷さん。このドラマ見てると里谷さんがひたすらかっこよくて大好きになってしまいます(笑)。ただ里谷さんが魅力的に見えるのも、兵頭さんが悪役としてばっちりキャラが立っているからこそ!本当に素晴らしい演技だったと思います。